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INTERVIEW柳川荒士デザイナー

2018.11.16 Update

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イメージ:インタビュー01

意外と、人の本質は
変わらない。
だったら、それを
突き通す!

ブランド設立から15年。元・プロボクサーという異色の経歴を持つ、<ジョン ローレンス サリバン>のデザイナー・柳川荒士さん。デビューして4年で東京コレクションに参加し、その後、パリに発表の場を移すなど、華々しいキャリアを積み上げてきた。どんな壁を前にしても乗り越えて進み続ける、柳川さんの原動力とは? その答えに、自分らしく時を刻むヒントがあった。 「小学生の頃から25歳まで、ボクシングひと筋の人生だった自分が、まさかファッションショーをやるようになるなんて思いもしませんでした。きっかけは、引退後にリフレッシュで訪れたロンドン。とにかく昔から洋服が大好きで、学生時代はトラッドに始まり、ポストパンクにもハマりました。そんな憧れのロンドンに着いて気持ちが高揚してか、最後の試合でもらったファイトマネーを、すべて古着に注ぎ込んでしまって……。

帰国してから、日銭を稼ぐ感覚で、買った古着の一部を知り合いの中古家具店で売るようになったんです。それが、そこそこ売れて、次回の渡航費を稼げるくらいになって、2年くらい古着の買い付けの真似事をしていました。そうやって、何度かイギリスを訪れるなかで、現地のレザー縫製工場で革ジャンを作って日本で販売したり、次に切りっぱなしのテーラードジャケットを作ったり、そういった経験のなかで自然とブランド設立への思いが湧いてきて、2003年に本格的に<ジョン ローレンス サリバン>としての活動をスタートさせました。

イメージ:インタビュー02

自分らしさを貫く上で
必要なのは、
精神的なタフさと、
辛抱強さ。

当時、展示会というシステムをよく分かっていなかったので、知り合いのショップに持ち込んで手売りから始めたんです。今となっては笑い話ですね。始めは苦労しましたが、ファッションに関われることがとにかく楽しくて、売れる、売れないは考えず、とにかく自分が良ければいいというスタンスで服作りをしていました。“ファッションって楽しい”という幼少期に抱いた初期衝動のまま、東京コレクション時代は駆け抜けていった気がします。 そもそも、ファッション界では異端児扱いされる経歴で、むしろそれが“他とは違う=個性”としてまわりには映っていたようです。王道のファッション街道を歩んできた人に対する劣等感というわけではありませんが、彼らと同じことをやっても太刀打ちできないし評価されないという思いがありました。それを内に秘めて時間と経験を積み重ねていくことが、自分の血となり、肉となり、徐々に私自身の本質として定着していったように感じます。ときには、時代やまわりを意識して、不慣れなことを試して、悩んで、遠回りしたこともありました。そんな失敗に近い経験があったから、自分ができることはとても限られていて、それほど幅広いものでもないと気付くことができました。ある種、自分はこのままのキャラクターでいくぞと覚悟を決めた瞬間でもあります。これがきっかけで、“自分らしさ”が研ぎすまされて、より強固なものになっていった気がします。世の中の価値観が目まぐるしく変化する現代に身を置き、そこで自分らしさを貫くには、確固たる覚悟と、辛抱が大事だと思います。私においては、ボクシングを通して身につけた精神的なタフネスが今も生きています。

イメージ:インタビュー03_PC用 イメージ:インタビュー03_SP用

どんなことでも、
経験の蓄積が、
自分らしさを、
さらに強固にする。

40代になって思うのは、自分の本質は10代の頃ままでも、経験を積んだことで見える世界が変わってくる。例えば、昔から大好きな本を久しぶりに読み返すと、捉え方が違ったり、新たな刺激を受けたりするじゃないですか。それに近い感覚です。今季展開している、前傾姿勢のパターンのジャケットやコートは、実は3シーズン目に打ち出したアイディアがヒントになっています。寒い時にポケットに手を入れて歩いている姿勢がすごくカッコいいと思って、作ったシルエットです。当時よりも、知識、経験の蓄積がある今は、よりダイナミックに表現できる。このアイテム以外も、基本的には、ルールの決まったテーラードを崩して、壊して、またルールにハメていくのが私の服作り。そこにしっかりと方程式を立てて、それが次の時代の新たなルールとなるように、時代を刺激していきたい。

イメージ:インタビュー04
イメージ:インタビュー05

テクノロジーの革新が
デザイナーの表現を
広げてくれる。

また自分の着こなしにおいてもオーセンティックなものを如何に崩して着るかが、私自身のスタイルでもあります。そんな自分を象徴するのが、トレンチコートと革パン。それにぴったりなのが、FES Watch Uのパイソン柄を転写したようなFashion Entertainmentsの「Python」。白の文字盤に、このフォントだとムードがあり過ぎるから、あえて時間表示なしのモードにして、ブレスレット感覚で取り入れるのもいいですね。とても種類が多くて迷いますが、なんとなくネクタイを選ぶ感覚に似ています。ほかに、マーブル調のBouillon「Moss」、曜日のイニシャルが大きく表示されるFashion Entertainments「DYNAMIC」 は私のワードローブに合いそう。
まさにFES Watch Uは今のファッション×テクノロジーを象徴するアイテムですね。電子ペーパーの技術がさらに様々な可能性を広げてくれるのをデザイナーとしても、消費者としても、楽しみに待ちたい。

SELECT "FES Watch U" DESIGN

柳川さんが選んだ3柄

  • AHONEN & LAMBERG「Break」

    AHONEN & LAMBERG「Break」

    今回選んだ柄はすべて、テキスタイルのようなパターンをチョイスしています。このBreakをデザインしているアーティストは、サリバンでもグラフィックをお願いしているんですよ。

  • Bouillon「Moss」

    Bouillon「Moss」

    ツイードやメランジ調のジャケットなど、テクスチャーのある素材感にうまく馴染みそうなのが、この柄。を使うことが多いから、うちのイメージに合う。

  • Fashion Entertainments「Python」

    Fashion Entertainments「Python」

    個人的には、文字表示なしで取り入れたい柄。ブラックのケースだと、さらにエッジの利いたデザインが引き立ちますね。次はパイソンブーツとの合わせも楽しみたい。

イメージ:柳川荒士

柳川荒士

デザイナー

やながわ・あらし/広島県生まれ。元・フライ級プロボクサーとして活躍。2003年、<ジョン ローレンス サリバン>を設立。2007年、東京コレクションにて、初めてランウェイ形式でコレクションを発表。2011-17年、パリメンズコレクションでランウェイショーを開催。

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